サモンナイト2
サモンナイト2DS版をしていた時に書いたもの。
まだまだ好きな作品。
アメルは嫌いだが護衛獣もネスティも大好きだ。
サモンナイト2ではメインのルートと他に契約者(リンカー)ルート(サモナイ1のキャラが登場だとか)、カルマルートがあります。
そちらはやっていないのですが、もしカルマルートに行くとしたらという設定。
主人公トリス(女)
護衛獣レシィ(獣)
先輩ネスティ(男)
聖女アメル(天使)
でオオクリシマス。
「君は最近アメルを冷遇しているだろう」
自室で武器の手入れをしていると開け放たれた扉からネスティが説教モードで入ってきた。
「うん」
さも当然のように、顔色一つ変えないでトリスは言ってのけた。
それにネスティは絶句する。一緒に武器の手入れとアイテムの整理をしていたレシィも絶句した。
「君は一体何を考えているんだ! 彼女は聖女なんだぞ」
「知ってるわよ」
ナイフを磨いていた手を止め、ネスティに面と向かって平然と言った台詞は人道的に間違っている。
「ではなぜ体力が少ない、レベルも一度も上げられていない彼女を最前線に置くんだ!」
怒りを露にすさまじい剣幕でトリスに詰め寄るが全く動じていない。
「カルマルートに進んでみたいから」
目をきらきらさせてトリスは嬉しそうに答えた。
口の端から笑いがこぼれている。
「ほら、カルマルートって戦闘で何人か戦闘不能にならなきゃいけないから」
「だからといって彼女を生贄にするのか!」
怒りが部屋中に満ちていく。そうレシィは感じた。
レシィは止めに入りたかった。しかし、ネスティの気迫とトリスの笑顔という奇妙な絵図らのなかに割って入りたくても入れない。
レシィでなくとも誰も入れそうに無い。
「だってアメル嫌いだもの。性格が」
言いにくいことをさらりと言った。
「この前アメルを守ると宣言したじゃないか! あれは嘘か」
驚き半分呆れ半分といった様子である。怒りさえも一瞬忘れてしまった。
「あれはストーリーの展開上仕方なく」
「なんだそれはっ」
トリスの人を食ったような台詞に、真剣に怒っていた自分が哀れに思えてきた。
それに、アメルがこれまで以上に可哀想に思える。
育った村を焼かれ、軍隊から逃れ隠れ、国からも援助してもらえない彼女の最後のよりどころがトリスであった。
しかし、そのトリスがこれでは・・・・・・。
考えるだけでぞっとする。
「大丈夫よネス」
変わらない笑顔のトリス。
「君は・・・」
今までのことが冗談なのか。きっとそうだからかわれたのだ。人見知りで人との関わりを嫌う僕を変えようと・・・。
「ネスは最前線投入しないから」
「~っ」
何もいえなかった。
そして彼女は続ける。
「フォルテはいつまでも前線で私と一緒に戦ってもらいたいし、ケイナは後衛で援護してもらわなくちゃいけないし、ネスの召喚術も頼りにしてる。レシィにも頑張ってもらわなくちゃ」
それは笑顔で、笑顔で。
「君って奴はっ」
「それにアメルが戦闘不能になったら勝てない時はロッカ(又はリューグ)に犠牲になってもらうし」
ドッ
目の前が暗くなった気がした。
「ネス?! ネスどうしたのよ一体! ネス? ・・・・・・」
トリスの声が遠ざかっていった。
ネスティの人見知りはまだまだ直りそうには無い。
END
おち? ないない。